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取材日記

2026.06.02
NEW!

呼吸する自然素材と高性能を両立

施主様
上越市Mさん
施工業者
株式会社布施材木店

● DATA

場所 ZEH種類 外皮性能
UA値
一次エネルギー消費量削減率 気密性能
C値
太陽光発電設備
省エネのみ 再エネ等含む
5 Nearly ZEH 0.40 36
%
98% 0.5 5.4kW

高性能を志向するようになったきっかけを教えてください。

布施材木店代表取締役 布施正明さん(以下布施さん):材木業として出発して116年目。現在は植林に始まり木の伐採、集材、製材、設計施工までを一貫して行い、自然由来の素材を使って家を建てています。「化学建材を使わない」と決めたのは、私自身がアレルギーを持っていたからでもありました。新しい家を建てたのに「頭が痛い、気だるい」といった思いをしてほしくない。安心で安全な自然素材を使って、家族みんなが健康で暮らしてほしいと、30年ほど前から自然素材に特化した健康住宅を建ててきました。ベースにあるのは、家族が安心して心地よく暮らせる家。そのためには耐震性能や断熱性能、気密性能も欠かせません。現在は100%が高性能住宅で、ほぼ全てが雪国型ZEHの基準を満たしています。

布施材木店代表取締役 布施正明さん

雪国型ZEH住宅は、雪国にどんなメリットがあるとお考えですか?

布施さん:雪国は、ヒートショックが起こりやすい地域だと思います。その点、家の中での寒暖差をなくす高性能は、健康にとって必須。雪国型ZEHとして定められた基準を満たすことを条件にすれば、おのずと健康に暮らせる住宅になると考えています。

屋根に沿った勾配天井の下、ひとつながりになったLDK。高断熱で気密性が確保された環境によって室温を一定に保つ。

この「小さな木の平屋」は高性能と心地よい雰囲気が両立されています。

布施さん:施主様の方から「環境にとって負荷の少ない材料を使いたい」「飽きのこないリラックスできる家が良い」といった要望をいただき、木の家を提案しました。床、壁はもちろん建具や窓枠、格子のパーテションも杉で、階段は小屋裏収納に上がるところも檜。「杉を使いつつモダンな雰囲気に」とのご希望にも応えて、例えば木の枠を細く見せるなどして細かなところまで目配りをして仕上げました。

格子のパーテションも大工の手作り。床や天井と同じ杉で製作。

家具も自社大工が手掛けているとか?

布施さん:弊社が提供する家に決まったプランはなく「住む人にとって何が心地いいか?」を一緒に考えてつくっています。基準としているのは、高性能を前提にした「呼吸する家」。壁は塗り壁にしたり、クロスの場合は自然素材のものにしたり。断熱材も古新聞紙を再生したセルロースファイバーがメインです。家が呼吸していると、結露やカビを防ぐことができ、結果として健康につながります。

無垢の木と自然素材を多用した家は調湿・抗菌効果にすぐれている。

太陽光発電も導入していますね?

布施さん:初期投資はかかりますが、光熱費や地球環境など、長いスタンスで考えるとメリットがあることから積極的に提案しています。M様邸では雪の多い地域であることを踏まえ、光を取り込みつつ自然落雪できる方角を考えて設計し、屋根は片流れに。南面に自然落雪させて、雪の積もる冬でも発電できるようにしています。
 もう一つ、「パッシブデザイン」を組み合わせることで、冷暖房の使用や二酸化炭素の排出量を減らしています。具体的には軒で夏の強い日差しを遮り、冬は日差しを取り込む。さらに太陽光や風向きを考えて窓を配置。こうした家づくりは、地球環境の負担を軽減するだけでなく、子どもたちの未来にもつながります。健康な家を建てることと、植林に始まる森林のサイクルを並行させることで、未来につなぎたいという思いがあります。

南に面した片流れの屋根に太陽光発電を搭載。積雪の時期も自然落雪して発電を可能に。

施工者へのお問い合わせはこちら

株式会社布施材木店
〒949-3442 上越市吉川区小苗代880-6
TEL:0120-940-722
https://www.kinosumai.net