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取材日記

2024.07.04

豪雪地帯でかなえる災害に強い自立循環型住宅

施工業者
オンダ建築デザイン事務所

● DATA

場所 ZEH種類 外皮性能
UA値
一次エネルギー消費量削減率 気密性能
C値
太陽光発電設備
省エネのみ 再エネ等含む
妙高市(地域区分5) NearlyZEH 0.23 44% 84% 雪国型ZEH基準を満たす 4.4kW

豪雪地帯の妙高市で、断熱性能の最高ランクHEAT20 G3基準をクリアするオンダ建築デザイン事務所のモデルハウス。2階より上を住居部分にした造りが印象的です。

オンダ建築デザイン事務所 代表 恩田さん(以下同):「こちらは『命と財産を護る』をコンセプトに、断熱・省エネ機能に加え、災害時でも自立生活ができる機能を導入したモデルハウスです。水害時の浸水被害を考慮し、1階部分は鉄筋コンクリート造かつピロティ構造を採用しています。もちろん、地震対応も考え鉄筋コンクリート造、木構造共に全体で耐震等級3の強度設計にしています。」

1階部分を鉄筋コンクリート造にすることで、水害時の被害を最小限に抑えられる。
住宅性能の高いドイツやアメリカで学んだ経験を持つ代表・恩田さん。

高断熱・高気密の雪国型ZEHですが、さらに性能を高めるために工夫されていることを教えてください。

恩田さん:「快適な温度を保ちながら空気全体を均一に入れ替えられる、ダクト式の第一種熱交換型換気システムを採用しています。取り込んだ外気に排気熱を回収し新鮮な給気に熱を戻すので、換気による熱損失を抑えられますし、給気時にフィルターを通すので、花粉やPM2.5といった外気中の有害物質を除去できます。さらに当社では、季節ごとに吸気の方角を切り替える独自の手法を開発し、断熱等級4(UA値0.87)の性能の家と比較し、年間25万円以上の光熱費削減を可能にしています※」
※エネルギーコストシミュレーションソフトによって算出

給排気を機械で行うため、外の環境に影響されず安定的でムラのない換気ができる。
住宅の南側・北側の外気温がわかるモニターで吸気の方角を切り替え、室温をコントロールすること により、空調による熱負荷の低減を可能にしている。

こちらのモデルハウスには多彩な機能が盛り込まれていますが、どのような想いで建てられたのですか?

恩田さん:「エネルギー削減と災害対策にはさまざまな方法があるので、まずはモデルハウスで体験した上でみなさんの暮らしに必要な機能を選んでほしいんです。そのために、このモデルハウスにはたくさんの機能を詰め込んでいます」

落雪型ソーラーパネルの採用で冬季にも発電可能。余剰電力は湯沸かしや災害時の電源としても利用 できる。
水害に備え、給湯器や蓄電池は2階ベランダに設置。1階には雨水貯留タンクも完備。

最後に、雪国型ZEHに精力的に取り組まれている理由を教えてください。

恩田さん:「ZEHという言葉が一般的になる以前から、当社では省エネルギー住宅に積極的に取り組んできました。豪雪地帯だからこそ住宅性能によって暮らしに大きな差が出ると考えています。また、雪国型ZEHでの暮らしは、近年話題のヒートショックや熱中症のリスクを減らすことにも繋がります。厳しい水準をクリアした高性能な住宅で、安心安全な生活を送っていただきたいです」

モデルハウス見学のお問合せはこちら

㈱オンダ建築デザイン事務所
電話: 0120-738-319 平日8:00~17:00
URL: https://www.onda-ado.com/modelhouse.html