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取材日記

2024.11.22
NEW!

雪国型ZEHを体感するモデルハウス「NEXT」

施工業者
富川建設

● DATA

場所 ZEH種類 外皮性能
UA値
一次エネルギー消費量削減率 気密性能
C値
太陽光発電設備
省エネのみ 再エネ等含む
5 『ZEH』 0.44 29% 124% 0.2 6.0kW

雪国型ZEH×無垢の木

モデルハウス「NEXT」は、雪国型ZEHの基準に沿って建てたそうですね。

2024年2月にいち早く「雪国型ZEHの基準でこんな家ができる」ということをアピールするために建てました。当社は材木屋として出発したことから、できるだけ無垢の木を使って施工。リビングの柱は四寸角の杉、床も無垢板。壁は、柱を見せて仕上げる真壁(しんかべ)です。

富川建設 デザインプラザスタッフ

高性能のペアガラスの樹脂サッシを使用して、断熱性能も高そうです。

無垢の木を使った家というと、そのナチュラルな雰囲気から、性能と両立できるのかと思われるかもしれませんが、まったくそんなことはない。両立できることを、このモデルハウスが証明しています。

断熱性能の高いペアガラスの樹脂サッシを採用

片流れの屋根には、ほぼ全面に太陽光パネルを載せていますね。

6kWです。モデルハウスを通して、太陽光発電のメリットも発信したかった。太陽光発電は初期投資がかかり、さらに当社のお客さんの多い中越地区では積雪が多く、導入をためらう方が多い。実は冬の間、曇りでも発電はできるのですが、雪を載せたままにはできないという側面はある。そんな中で伝えたいのは蓄電性という点。太陽光発電は災害などの備えになること、災害対策や危機管理の一つとして伝えたい。

発電効率を考えた片流れの屋根に太陽光パネルを搭載

HEMSを見れば「今、充電しているんだ」と分かる。

数字が目に見えると実感できますよね。「今、これだけ電気を売っているんだ」と嬉しくなるもの。それに加えて「安心を蓄えている」。そんな意識を持ってもらえるようになればいいなと思っています。

タブレットでは発電と売電が常にチェックできる

高気密高断熱の延長に雪国型ZEH住宅

雪国型ZEHにしようと思ったきっかけは何ですか?

もともと、夏涼しく冬暖かく暮らせる工法を取り入れ、高気密高断熱にも力を入れて家を建ててきました。住まいは、快適に健康に暮らせることが最も大切だと思っているからです。新潟という土地は、冬の寒さからヒートショックの問題もあり、健康に暮らすには高気密高断熱が不可欠。そんな中、県が推奨する雪国型ZEH住宅は、国の基準より厳しい点があるものの、これまで自分たちがやってきた家づくりを活かせる。そう思って導入に踏み切りました。

雪国型ZEHのモニター実証事業として建てられたモデルハウス「Next」

新潟県の雪国型ZEHは、気密の条件があるのが特徴とか。

全国基準のZEHとの違いはそこです。気密をとる施工は一般に難しいと思われていますが、当社では職人が慣れているのでまったく問題ありません。何か新しいことを試すのではなく、これまで通りのやり方で基準をクリアできる。しかも材木店から出発して製材もしているので、確かな部材を使っているという自負もあります。

9.8㎾の蓄電システムで、停電しても電気が使えます。

「雪国型ZEH」が描く未来とは?

高気密高断熱に太陽光発電を組み合わせたゼロ・エネルギーの家を、当社のスタンダードにしていきたいと思っています。今現在、雪国型ZEH住宅だけでなく、蓄電池にも補助金がある。そうしたサポートをうまく使いながら、災害に強い家を積極的に選んでほしい。高性能な家が蓄電池を備えれば、災害時も避難せずに「わが家で避難」も可能。そういう未来を描いてほしい。

施工者へのお問い合わせはこちら

富川建設
見附市新町2-6-38
tel.0258-63-5200(平日・日・祝日 8:30~19:00)
https://www.tomikawaken.jp/concept/