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取材日記

2025.10.22
NEW!

最小限のコストで最大限の快適を

施主様
見附市在住 Fさん
施工業者
サトウ工務店

● DATA

場所 ZEH種類 外皮性能
UA値
一次エネルギー消費量削減率 気密性能
C値
太陽光発電設備
省エネのみ 再エネ等含む
Nearly ZEH 0.16 46% 98% 0.2 4.08kW

高性能は施工や作業効率、コストとのバランスが重要

雪国型ZEH住宅にしようと思ったきっかけを教えてください。

施主Fさん:性能にはこだわろうと思っていました。それまで住んでいた家が冬は寒く、夏はお風呂から上がると汗なのかお湯なのか分からない。ベタベタするのがいやで。それに、デザインは流行り廃りがあるけれど性能は変わらない。「数字は裏切らない」と思っていました。

勾配天井の下に広がるダイニングキッチン。天井は県産のブナを採用

高性能住宅を探してサトウ工務店に?

Fさん:大手ハウスメーカーを含めて10数社は見ました。サトウ工務店の佐藤さんにたどり着き、「最低限のコストで最大限の快適」と聞いて大きな魅力を感じました。妻は「どこにでも同じ家を建てるのではなく、この土地に対してこの家。そこにしか建てられない家がある」との言葉にグッときたと言っていました。その佐藤さんが「会社標準の設計施工で雪国型ZEHの基準に敵うから」と。ちょうど見附市からも補助金がもらえる時期で、ラッキーでした。

ニュアンスのある壁は、調湿性や消臭性、耐火性や耐久性にすぐれた天然壁材モイス

「最低限のコストで最大限の快適」の家づくりはいつから?

サトウ工務店代表 佐藤高志さん(以下同):明確に意識し始めたのは5年くらい前でしょうか。それより前から高性能を追求していましたが、高性能と設計施工のバランスをもっとよくできないかと考えていました。例えば高性能サッシが重くて、現場では壁に断熱材を施すのが大変になるなど負担が増えていて。そこで取り入れたのが大型パネル工法。構造材、耐力面材、断熱材、下地、サッシなど壁一面の構造を工場で一体化させたパネルを現場で組み立てるやり方で、工期を短縮してコストを抑えながらも高性能をキープできるのが魅力でした。

サトウ工務店代表 佐藤高志さん

佐藤さんにとって高性能はバランスあってこそ?

佐藤さん:設計段階ではいくらでも性能を上げることはできますが、現場の作業効率や確実性、コストを総合的に考えないと現実的ではないし、品質も担保できない。そこで提案し始めたのが「最低限のコストで最大限の快適」を得られる家づくり。これを進めることで雪国型ZEHやほかの基準にも自然と合致するようになりました。

コンパクトながら、勾配天井によってのびやかなLDK。左手の造作の棚は、階段との仕切りを兼ねている

自然素材を多用しつつ 高性能住宅を

外壁をはじめ自然素材が印象的です。屋根の上には太陽光発電パネルも見えました。

佐藤さん:外壁は県産杉、天井にはやはり県産のブナを張り、壁は自然素材であるモイス。素材についても環境負荷の少ない県産材を積極的に使っています。太陽光発電については、予算を前提に、敷地条件や屋根方向などを考慮し、無理なく載せられると判断した場合には、必ず提案しています。

最低限のコストで最大限の快適が得られるよう、建築段階で価値を上げておけば、家の資産価値も上がる。ランニングコストは抑えられるので、長い目で見ればメリットが大きい。

太陽光パネルを乗せた屋根。発電に理想的な方角と形状を探ったという

実際に住んでみて、どうですか?

Fさん:冬でも薄着でいられるので活動的になるし、朝もぱっと起き上がれる。二人とも羽毛布団を使わなくなったのも大きな変化です。無駄なものは買わなくていいし、そのための収納に場所を取られることもない。新潟は雪も多いし夏も暑い。「雪国型」と名付けて基準が設けられているのは、新潟の気候を踏まえてのことだと思います。快適さとランニングコストの安さを実感した今、新潟で家を建てるならすべての人に勧めたいですね。

土間床の玄関ホール(左)と水回り空間(右)
家じゅうどこにいても同じ温熱環境が保たれている

「最小限」という考え方は空間や暮らし方にも影響していそうですね。

Fさん:広さは私たち家族の最小限です。平屋生活が可能。小さいことに価値を置けるようになったのも、佐藤さんに出会ったからでした。

佐藤さん:新潟は日本でもっとも過酷な環境だと言ってもいい。つまりエネルギーをたくさん使う地域。だからこそ無駄使いすることなく大切に使って、地球への負荷を抑えるのが理想。これからもエネルギーを「最小限」に抑える設計で快適に暮らす環境を提供していきたいと思います。

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サトウ工務店

新潟県三条市高屋敷65-1

tel.0256-46-2176

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