雪国型ZEH×無垢の木
モデルハウス「NEXT」は、雪国型ZEHの基準に沿って建てたそうですね。
2024年2月にいち早く「雪国型ZEHの基準でこんな家ができる」ということをアピールするために建てました。当社は材木屋として出発したことから、できるだけ無垢の木を使って施工。リビングの柱は四寸角の杉、床も無垢板。壁は、柱を見せて仕上げる真壁(しんかべ)です。
高性能のペアガラスの樹脂サッシを使用して、断熱性能も高そうです。
無垢の木を使った家というと、そのナチュラルな雰囲気から、性能と両立できるのかと思われるかもしれませんが、まったくそんなことはない。両立できることを、このモデルハウスが証明しています。
片流れの屋根には、ほぼ全面に太陽光パネルを載せていますね。
6kWです。モデルハウスを通して、太陽光発電のメリットも発信したかった。太陽光発電は初期投資がかかり、さらに当社のお客さんの多い中越地区では積雪が多く、導入をためらう方が多い。実は冬の間、曇りでも発電はできるのですが、雪を載せたままにはできないという側面はある。そんな中で伝えたいのは蓄電性という点。太陽光発電は災害などの備えになること、災害対策や危機管理の一つとして伝えたい。
HEMSを見れば「今、充電しているんだ」と分かる。
数字が目に見えると実感できますよね。「今、これだけ電気を売っているんだ」と嬉しくなるもの。それに加えて「安心を蓄えている」。そんな意識を持ってもらえるようになればいいなと思っています。
高気密高断熱の延長に雪国型ZEH住宅
雪国型ZEHにしようと思ったきっかけは何ですか?
もともと、夏涼しく冬暖かく暮らせる工法を取り入れ、高気密高断熱にも力を入れて家を建ててきました。住まいは、快適に健康に暮らせることが最も大切だと思っているからです。新潟という土地は、冬の寒さからヒートショックの問題もあり、健康に暮らすには高気密高断熱が不可欠。そんな中、県が推奨する雪国型ZEH住宅は、国の基準より厳しい点があるものの、これまで自分たちがやってきた家づくりを活かせる。そう思って導入に踏み切りました。
新潟県の雪国型ZEHは、気密の条件があるのが特徴とか。
全国基準のZEHとの違いはそこです。気密をとる施工は一般に難しいと思われていますが、当社では職人が慣れているのでまったく問題ありません。何か新しいことを試すのではなく、これまで通りのやり方で基準をクリアできる。しかも材木店から出発して製材もしているので、確かな部材を使っているという自負もあります。
「雪国型ZEH」が描く未来とは?
高気密高断熱に太陽光発電を組み合わせたゼロ・エネルギーの家を、当社のスタンダードにしていきたいと思っています。今現在、雪国型ZEH住宅だけでなく、蓄電池にも補助金がある。そうしたサポートをうまく使いながら、災害に強い家を積極的に選んでほしい。高性能な家が蓄電池を備えれば、災害時も避難せずに「わが家で避難」も可能。そういう未来を描いてほしい。
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富川建設
見附市新町2-6-38
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