吹き抜けのある室内、どこにいても暖かく涼しく
「雪国型ZEH」住宅にしようと思ったきっかけを教えてください。
施主Sさん(以下Sさん):実を言うと、建てる前は性能にこだわってはいなかったんです。最近の住宅は、断熱性能はいいと聞いていたのでおまかせすればいいと。アークエイトさんから気密性も確保された高性能住宅を勧められ、さらに「「雪国型ZEH」の基準にも適う」と聞き、快適な暮らしができるならとお願いしました。

吹き抜けが印象的な住まいですが、お二人の要望でしたか?
Sさん:はじめから「吹き抜けをつくってください」とお願いしました。すごく気に入っていますし、吹き抜けがあるおかげで2階も快適です。
アークエイト代表 佐藤英次さん(以下佐藤さん):吹き抜けイコール寒い、と思われがちですが、高気密高断熱を確保すれば、快適な温度を家じゅうにめぐらせられるメリットになります。S様邸では、吹き抜けに加えて建具などであまり仕切らないようにし、第一種の熱交換器を採用して、どこにいても心地よく暮らせる環境を整えました。


そもそもアークエイトが性能を重視したのはいつ頃からですか?
佐藤さん:1988年に創業した当初から、性能にはこだわっていました。初代が大工出身で、拠点が雪深く寒い長岡だったことから「暖かく快適に暮らしてもらいたい」という思いが強かったと聞いています。長期優良住宅に積極的に取り組んだのも同じ理由からでした。「100年持つ家をつくろう」という趣旨に賛同して、建てる家のすべてを長期優良住宅に。最近になってSDGsの視点からも注目されていますが、私たちは以前から「スクラップアンドビルドではなく長持ちする家を」と思っていました。

「雪国型ZEH」の基準を、どのように捉えていますか?
佐藤さん:「雪国型ZEH」の基準は明確で、気密の目安もはっきりしている。ここが非常に評価できるポイントだと思っています。というのも、気密の数値は、しっかりと施工していることの証明でもあるからです。つまり「雪国型ZEH」の基準は、設計から施工まで踏み込んだものであるということ。作り手にとってはいい目安ですし、施主の方にも安心材料として伝えることができる。弊社では、高性能住宅を手掛けてきた設計施工の技があったので、「こうすればクリアできる」と適合させるのは難しくありませんでした。

光熱費を抑えつつ快適。子育てにも心地いい高性能な家
実際に暮らしてみていかがですか?
Sさん:冬暖かいのはもちろん、夏も本当に涼しい。外から帰ってくると、玄関を開けたとたんに涼しくて、外とまったく違う。遊びに来た友達からも「涼しいね」とよく言われます。子どもが生まれてから引っ越したんですが、お風呂と脱衣スペースの温度差がないのがすごくいい。それでいて、光熱費は以前住んでいたアパートより安いくらいです。
雪国で「雪国型ZEH」をもっと推し進めるには。
佐藤さん:1階と2階を合わせて30坪弱ですが、冷暖房は壁付けのエアコン一台でまかなっています。今、弊社では「雪国型ZEH」住宅が100%ですが、今後、引き続き推進していくには、太陽光発電や蓄電池の導入が課題だと思っています。太陽光発電については、雪国での供給体制や条件が整ってきたという印象。自然落雪する屋根の形状や雪の置き場所などを含め、冬でも発電させる手法を考えていきたい。発電については地域ぐるみで考え、例えば地域のメガソーラーを活用する道もあるのではないかと思っています。
最後に、太陽光パネルの廃棄問題で環境破壊の先送りにならないために、真の資源の有効活用を図り、太陽光パネルのリユース・リサイクルを仕組みと技術革新の両面からアプローチを強化することで、新潟県が持続可能なエネルギー社会への移行を象徴する先進的なモデル地域になればと考えております。

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