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取材日記

2025.01.21
NEW!

理想のデザインと性能を両立

施主様
新潟市在住Tさん
施工業者
まごころ本舗

● DATA

場所 ZEH種類 外皮性能
UA値
一次エネルギー消費量削減率 気密性能
C値
太陽光発電設備
省エネのみ 再エネ等含む
『ZEH』 0.43 26% 151% 0.8 9.8kW

リノベーションで培った技術を生かして

性能を追求して、雪国型ZEHへ

まごころ本舗 営業 立川茉奈さん(以下同):当社は中古住宅のリノベーションが中心ですが、性能にこだわったリノベーションを進める中で「徹底的に性能を追求してみよう」と新築に乗り出しました。さらに「今、建てるなら太陽光発電を組み合わせて雪国型ZEHにしてみよう」と。中古住宅の場合は、太陽光発電を載せるのが難しいこともあって、なかなか挑戦できなかった。そこでまず、モデルハウスを建てました。

まごころ本舗 営業 立川茉奈さん

いかに快適に、豊かに暮らすか、が基準に

立川さん:私たちの家づくりのベースには「住まいは買って終わりではない」という考えがあります。大切なのは、暮らしをいかに快適に豊かにするかということ。そのためには、住んでからのコストをできるだけ抑えることが重要です。例えば住宅ローンを含めた光熱費。新潟県は特に冬、光熱費がかさむので、これを抑えつつ、施主の方の負担を軽くしたい。その一つの提案として、高気密高断熱という性能、さらにはこの性能に基準を置いた雪国型ZEHがあると考えています。

雪国型ZEHのどんなところに魅力を感じていますか?

立川さん:「まず雪国である新潟県に即した条件になっていること。全国を対象にしたZEH基準がありますが、北海道から沖縄まで、気候の異なる地域を一括りにできないのではないか。新潟について言えば、夏は暑くて冬は寒い。断熱とともに気密を高めた高性能住宅にしないと、太陽光発電を載せたとしても追いつかない。その点、気密の条件を加えた雪国型ZEHは、より少ないエネルギーで暮らせて、使った分を発電で補える。当社では、リノベーションでも気密などの性能向上を大切にしてきたこともあり、新築でもその技術が発揮できると考えています。また「補助金が使える」点も魅力。太陽光や蓄電池に対しての補助金は国にもありますが、建築本体に対しては、なかなかない。施主の方へのメリットも大きいと思います。

効率を考え、屋根の片面に太陽光パネルを設置

新潟で太陽光発電を採用するメリットは?

立川さん:「冬になると曇りが多く、雪が積もることから「発電しないのでは?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、まず、曇りでも発電します。パネルに雪が積もると発電できませんが、表面はつるつるで雪が落ちやすくなっているので、落ちれば発電します。もちろん、どこに雪を落とすかも踏まえて設計する必要がありますが、雪国イコール冬は発電しない、というのは誤解です。
今日、うかがっているT邸では、高い性能に24時間換気システムを組み合わせることで、部屋を開放すれば、エアコン1台でOKに仕上げました。その電力も、太陽光発電でフォローすることができるので、光熱費は大きく下がったと聞きます。雪国だからこそ、積極的に太陽光発電を考えてほしいですね。

理想のデザインと性能を備えた雪国型ZEHに暮らして

モデルハウスの雰囲気が気に入って新築へ

Tさん:当初は、住んでいた家をバリアフリーにリフォームしようと思っていたんです。そんな折、まごころハウスさんのモデルハウスを薦められ、見に行ったのがきっかけでした。インダストリアルな雰囲気で「カッコいいな」と一目惚れ。リフォームを考えていると伝えると「このテイストで、バリアフリーの家を建てられますよ」と。新築にすれば、室内のバリアフリーはもちろん玄関までのスロープも難なくできると分かって「それなら建てようか」と。

インダストリアルな雰囲気を求めたTさんに対して、梁はあらわしにし、壁は白くペイント

雪国型ZEHはTさんから要望したんですか?

Tさん:まごころ本舗さんからの提案です。下の子に障がいがあって、特に入浴前後の着替えの温度差が気になっていました。お話をうかがうと、夏でも冬でも家じゅう同じ温度に保たれるとか。いつでもどこでも、快適に過ごせるのはいいな、と思いましたね。素人なので家の中身のことは分からない。でも「この会社は見た目だけじゃないんだ」と安心してお任せしました。

カウンターのあるオープンキッチンとリビングがひとつながりになったLDK

太陽光発電について、どんな時にメリットを感じますか?

Tさん:災害時にも自分で電気をつくれる、それが一番。もともと、発電機を入れようかと考えていたんです。下の子がコンプレッサーを使っていて、呼吸困難になった時に電気で酸素を送っているからです。車椅子なので避難所に移動するのは困難ですし、自家発電できれば、自宅避難で医療器具を使える。さらに太陽光発電を採用すれば、創電できて発電機の代わりになる。電気代も抑えられる。迷うことはなかったですね。

蓄電池は屋外に配置。災害時には発電機代わりに使えるため安心

「雪国新潟で太陽光発電は効果がある?」と思っていたとか。

Tさん:はじめはそうでした。曇りが多いのはどうなんだろうと。自分で調べていると間違っていたことがわかった。太陽光パネルは曇りの日でも太陽光を吸収して発電しているという。一方、スモッグや光を遮る建物があると発電力は下がるらしく、新潟は東京よりも発電量が多いというデータがありました。
電気代が高くなっていることもあるのか、最近、同僚が家に太陽光パネルを後付けしようとしていると聞きました。身近になっているな、と感じますね。

実際に住んでみて、住み心地はいかがですか?

Tさん:引っ越して2カ月ほどですが、まだエアコンをつけたことがない。春なのでいい季節ではありますが、前の家ではこの時期はまだ、エアコンもストーブもつけていました。「つけないでいいということは電気代も減っているんだ」と実感しています。お風呂上がりもまったく寒くない。平屋なので、部屋の建具を開放すれば、エアコン一台でOK。お客さんにも玄関を入ったとたん「うわ、あったかい」と言われます。私たちは慣れてしまいましたが、そういえば玄関も廊下も寒かったなと、思い出しています。

キッチンと対面するカウンターはお子さんのスタディスペースにも。どこにいても快適な温度が保たれている

「雪国型ZEHにして良かった」

Tさん:まず、冬でも家全体が暖かく温度差がないこと。次に、この環境をエアコン一台でまかなっていて電気代が抑えられていること。毎日、タブレットで発電と売電を確認していますが、楽しいですね。「今日は頑張っているな」とか。これから暑くなりますが、どれだけパワーを発揮してくれるか、楽しみです。
高気密高断熱で一年中過ごしやすく、そのうえ蓄電によって電気代が抑えられ、安心も備えられている。蓄電池対象の補助金もありますから、雪国型ZEHを建てるなら、ぜひ蓄電池も一緒に採用することをおすすめします。

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(*住所:五泉本店か新潟支店、どちらにするか確認)
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